使用する肥料の種類について
私たちが使う肥料は有機肥料と呼ばれるもので、科学的に合成された肥料は使いません。
有機肥料を使用する理由は、植物にとってエネルギー源になる炭水化物が豊富に含まれているからです。化学肥料は使いやすい様に植物にとって必要な栄養成分だけに加工してありますが、炭水化物が基本的に含まれていません。
例えるなら、人が食べるお米やお魚や野菜から栄養を取るのに対し、サプリメントのみで栄養を取るようなイメージです。
一見化学肥料の方が効率的に思えますが、植物は栄養だけでなく生物が活動するために必要なエネルギー源を有機肥料から得ることで、より元気に育ち、余ったエネルギーを食味や自らの体を丈夫にするために転用できます。結果、より簡単においしく健康的な野菜を育てることが出来ます。
奈良の農園では以下の物をつかいます。
- 魚や鳥、牛などを粉末状、または粒上にした有機配合肥料
- 牡蠣殻を粉末にした肥料(有機石灰)
- 苦土(マグネシウム)を補うための肥料(マグアース2号)
- 羊の毛を燻蒸した肥料(燻蒸羊毛)
- 米ぬか
- ゴマ油の搾りかす
- 微生物資材
また、土壌改良や微生物の活性化のために牛のフンを半年以上かけて発酵させた堆肥を使用します。
徳島の農園で使用する肥料または堆肥
- 若い芽ぼかし
- オーガニック835
- オーガニック815
- 有機石灰
- 椎茸を育てた後の廃菌床を発酵させた堆肥
肥料を使う際には必ず土壌分析をします
有機肥料が良いものだとしても入れ過ぎはダメです。吸収されないものは土壌汚染を引き起こし、過剰な肥料で育った野菜は病気や虫の害にもあいやすく、そもそも美味しくありません。
また、少なすぎるのもダメです。野菜が大きくならないし、筋張った食感の野菜になります。
とはいえ、適正な量の肥料を畑に使うには、どの肥料成分が足りてないのかを知り、過不足なく施してあげる必要があります。
そのため、私たちは肥料を使用する前に必ず土を採取し、どのぐらいの成分があるのかを調べます。
やり方は「畑のお医者さん」という検査キットを使います。
手間と時間、それにお金もかかりますが、それをすることっで最終的にはいい野菜が育ち、無駄を省けるので得だと思います。
まとめ
野菜も人も栄養バランスが整ったものを吸収し、なおかつエネルギー源を過不足なく得ることが、美味しくて体にも良い野菜が育ちます。
プロの農家として安心してお届けできる野菜を育てるためには、いい肥料を必要なだけ与えることが大切です。
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