農業を仕事としてやるために必要なこと

しっかりと計画を立て、しっかりと稼ぐ

徳島の農園では研修生を受け入れる事があります。国からの補助金を得ながら農業の現場で必要な知識と経験を得ることが出来ます。

その際に私が指導する最初の事は、まず計画を立てることです。

理由は、多くの研修生が挫折したり、農業を諦める原因の一番が、しっかりと収入を得られないからです。その為に、自分たちが必要な収入はどれぐらいで、その収入を得るにはどれぐらい必要かを最初に知ることが重要で、具体的な予算計画を立てていないからです。

最初は適当な数字でもいい

私の尊敬する経営者に小山昇という方がいます。その方がおっしゃるのはまず適当でもいいから計画を作れということです。うまくいっている人の計画をマルパクリでいいそうです。

例えば、自分が高級車に乗りたいのならば利益がどれぐらい必要なのかを考えます。仮に1000万円だとしましょう。そこに必要な費用、肥料や家賃、地代などなどを足していくと3000万円になったとします。それが目標となる売上です。

極端な例かもしれませんがそれでいいです。

目指す売り上げが決まったら、どの野菜をどれぐらい育てるといいか考えます。1つ100円のレタスなら3000万円÷100円で30万個育てる必要が出てきました。

次に30万個のレタスを育てるにはどのぐらいの畑が必要かを考えます。

レタスは一般的な農家さんだと1000平方メートル(農業界では一反とか10アールとか呼びます)で、約6000個から8000個ほど植えています。今回は6000個植えることにします。すると30万個÷6000個で50000平方メートル、50反必要です。

ここまで進めると大体の方はそんな広い面積は一人で難しいと諦めることが多いです。

ここからがやれる人とやれない人の分かれ目

本気でやりたい人はここで諦めずやれる方法を考えていきます。

広いのなら仲間を募ればいいとか、大きな畑で大きな機械を作ればいいんじゃないかとか、植物工場を作って10階建てのビルにすればなどなど。

もしくはもっと高い値段で売ればとか、ロボットはどうかとか、経費を下げればとか、いろんなアイデアが出てくると思います。

農業は衰退していると言われるのは、皆諦めている部分もあります。でも、アイデアを出し、挑戦すれば絶対に不可能というわけでもないと思います。

おすすめは稼いでいる農家のやり方を盗む

私のお勧めは、諦めず自分のやり方を見つけしっかり経営している農家に弟子入りするのがいいと思います。まず最初は物まねで、実際のやり方を見るのが一番です。多くの農家は農業が衰退していることに対して危惧しています。本気でやりたい方がいれば彼らもやぶさかではないでしょう。

そこで本気度が試されると思います。

まとめ

計画を作るなかで、ぼんやりしていたイメージが具体的になってきます。農業といえども一つの事業主としてやっていかないといけません。出来るだけ具体的にどうやれば上手くいくのかを考える必要があります。

かといって、それもできないという方は私たちのところで研修をするのも一つの方法です。国の補助金があるので、お金をもらいながら学べます。簡単ではないですが、一緒にやりながら計画を立て、実践できます。

うまくやれば自分なりの生き方ができる農業は魅力あります。一度計画を立ててみてください。

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