農園で使う肥料について

農園で使う肥料は全て有機肥料

私の農園で使う肥料は主に以下になります。

  • ぼかし肥料
  • 有機石灰
  • 苦土肥料
  • 羊毛

すべて有機JASで認められたものを使っているので、安全性は高いものです。

具体的にそれらの肥料を見ていきます。

ぼかし肥料って何ですか?

ぼかし肥料とは「米ぬかなど植物由来の物や、魚粕などの動物由来の物を単体あるいは混ぜて発酵させた肥料」です。

材料をそのまま畑に使う事も出来るのですが、野菜は魚粕などを直接吸収することが出来ません。
そこで、菌などの力を借りて発酵させることで、細かく分解させることで野菜が栄養を吸収しやすくします。

私の農園で使うぼかし肥料の材料

私の農園では次の材料を使います。

  • 米ぬか
  • ごま油かす
  • 魚粉
  • 肉粉
  • リーワン(菌が入っているもの)

上の5種類を混ぜ、水分を調整し、2~3週間ほどかけて発酵させます。発酵中はとてもいい匂いがして、最初は甘い香りがだんだん変化していきます。
発酵させすぎないように注意しながら、最終的には乾燥させて発酵を止めます。

有機石灰って何ですか?

私が使っている有機石灰とは、牡蠣殻を高温で焼いた後に細かく砕いたものです。
メーカーは広島にあるので、沢山の牡蠣殻が有るのでしょう。それを使っています。

目的は主にカルシウムを補充するためですが、牡蠣殻にはそれ以外にも色んなミネラルが含まれているのでとてもいいと思います。

カルシウムは植物の体を丈夫にしてくれます。多くの野菜が沢山使うので減ってしまう前に補充していきます。

人でもカルシウムが不足すると骨が弱るように、植物も弱ります。病気や害虫にも負けない野菜作りには重要です。

苦土肥料

苦土とは農業界で使う言葉で私も最初わかりませんでした。苦土は「マグネシウム」のことです。

マグネシウムは植物の光合成に欠かせません。野菜が光合成をするために必要な「葉緑素」に含まれる栄養素です。マグネシウムが不足して葉緑素がうまく作れないと光合成が出来なく無くなります。

光合成はとても大切な化学反応です。すべての生き物にとって光合成が無くなるという事は破滅を意味するんじゃないかと思います。

もちろん野菜自体にとっても生命線。しっかり補充してあげます。

羊毛を何で使うのか?

私は羊毛を燻蒸したものを畑に使います。製品名は「燻蒸羊毛」。そのままです。

地元奈良県で製造しているもので、大量のチッソ分が必要な時や生育期間が長い野菜を育てるときなどに使います。

チッソは野菜のカラダを作るときに必ず必要な栄養で、無くなると野菜は体が作れません。
なのでぼかし肥料では少々物足りないかも、というときに重宝します。

畑の中でじわじわと長期間にわたり分解されていくので、トマトやナスなどの果菜類や、白菜やキャベツなど冬の間に長期間肥料を供給したいときなどにぼかし肥料と一緒に使います。

まとめ

色んな肥料がある中、色んな肥料を試しました。でも最終的に地元で手に入りやすく、安全性がわかりやすく、野菜が美味しくなるには、という基準で選んでいます。

皆さんも色々試すといいですが、参考にしてもらえたらと思います。

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